どうもこんにちは。今回は、人工知能を使ったタクシー。AIタクシーについて調べてみました。
人工知能を使ったAIタクシー2017年に実用化へ向けてドコモなどが実験中!
1997年5月、チェスの世界チャンピオンであるカスパロフとIBM製のチェスコンピューター「ディープブルー」が対戦し、ディープブルーが2勝1敗3引き分けで世界チャンピオンを破ったときにはかなりの衝撃がありました。
当時は、人工知能が人の仕事を代わりにしてくれるというのは夢物語でしたが、もはや夢物語ではなく、すでに手に届く範囲にまで人工知能は進化しているようです。
タクシーに乗りたい人はどこにどれくらいいるのか、そのニーズを予測してタクシーが現地へ向かう――人工知能(AI)でタクシー需要をリアルタイムに予測する実験を、NTTドコモ、東京無線共同組合、富士通、富士通テンが実施。その成果を17日、公開した。出展:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170217-00000080-impress-sci
この記事によれば、30分後の需要を予測するようです。
ドコモは「世界で初めて交通網の効率化を目指す実験」として現在から30分後、タクシーがどの程度利用されるか、その需要を予測する技術を2016年ごろから開発しているようです。
どのような情報を扱うかといえば・・
・NTTドコモの携帯電話の利用状況をもとにした人口統計情報
・東京無線のタクシー運行データ
・気象データ
・店舗などの施設情報。
これらの情報データを機械学習などの人工知能技術を用いて予測モデルを作っていくようです。
ドコモの携帯利用状況から人口統計情報を引き出し、30分後の需要状況を予測していくそうですが、このドコモ携帯の利用状況の統計が予測精度をかなり高めてているそうです。
事実、ドコモの携帯シェア率はおよそ全体の46%(3台キャリア中)2016年6月頃のシェア台数は71,613,500台。3台キャリアの合計が157,589,400台と日本の人口分ぐらいは余裕であります。
現在日本の総人口は、1億2686万人です。
もはや、日本人の総人口を超えてしまっています。
ドコモ携帯だけでも、単純計算(実際は違いますが)日本人の人口の4割分くらいはドコモ携帯がシェアされている計算になります。
仮に格安SIM携帯を利用していたとしても、携帯本体はドコモだったりするので、30分後の需要予測に貢献しているのがわかります。
現場に出る前は、4460台のタクシーを使って実験していました。この実験で2016年の9月時点で、予測と実際に乗客を獲得できたかを照らし合わせたところ、予測精度は実に92.9%を叩き出しています。恐るべき精度です。
世界で初めて交通網の効率化を目指す実験のフィールド実験
2016年12月から実フィールドで12台のタクシーを使って検証が進められています。つい最近ですね。
このフィールド実験を通したなかで、東京無線のタクシー運転手全員(1万640人)の平均として、12月は11月よりも4500円、売上が伸びたそうです。
実験の参加者(26人)になると、11月→12月の売上を比べると6723円増えていた。つまり全体よりも1.5倍、多く売上を上げており、実験の効果の高さが伺えます。
この30分後の需要予測の最大のメリットは
・お客からすれば、乗りたいタイミングでタクシーが来る。
・タクシーの運転手としては、お客の乗りたいタイミングで車を移動させられる。
この2点につきるのではないでしょうか・・・?
これは、、、効率が良すぎますね。
またこのシステム作りに参加している富士通テンはタクシー配車システムを60年もの間、手がけてきた企業で、道路状況などの情報データの蓄積はいわずもがなである。これも、予測データの精度を高めているようです。
プロジェクトXで特集組んでもいいぐらいのプロジェクトです。
今回の実験で使用したタクシーの台数は12台。この12台のタクシーだけで実験しているが、今後は導入する台数を増やし、どのように連携させていくのかがポイントに。
今後はますます高齢化が進み、タクシー運転手をする人間が足りなっていくことが懸念されているが、それはタクシー業界だけにいえることではない。どの業界でも人手は足りなくなってきます。
若い人間が減少していき現在ある職業も、
現実的には、今ある職業の2つにひとつは人工知能が人間の変わりに働いてくるという時代がやってくるといわれています。今回のAIタクシーがただ乗客予測だけにとどまるとは、到底思えなません。
人間の経済が飛躍的に進化した一つに流通システムがあります。AIタクシーは流通の根幹ではありませんが、予測需要のデータなどをビッグデータに運用していけば、ゆくゆくは流通システムの効率化も進んでいくでしょう。
今回のAIタクシーですが、ゆくゆくは漫画や映画のようなタクシーが現れるでしょう。しかも、そう遠い未来の出来事ではありません。車は、以前より自動で運転する技術開発を行っているのはご存知の通りです。有名なのは、自動ブレーキシステムなどですが、電気走行で完全自動運転するタクシーに乗る日も、そう遠い未来じゃなくなってきているのではないでしょうか。
AIの足音が聞こえてくるような事例だったので紹介しました。